平成
23年度第22回学位記授与式・合同謝恩祝賀会がおこなわれました。
震災を乗り越え 353+11(マスター)+2(ドクター)=計366名が晴れてご卒業を迎えられまし た。
22期同窓会新委員のみなさん
卒業式を見て・・「わが子の将来の姿」を勝手に想像して 涙
入学式を見て・・「桜さく合格」を喜ぶ親心を勝手に想像して 涙
学生たちを見て・・「親元を離れてちゃんと食べているのかな」と勝手に想像して 心配 そんな私です。
先日 東京の有名進学塾でご活躍されている先生が「いわき」で講演をしてくださいました。
講演の途中に、あるお子さんについての「実話」をご紹介して下さいました。
パワーポイントで流される一枚一枚の言葉に、涙がこぼれラストには私は号泣でした。
(覚えている内容を書いてみますね・・・。)
小学生低学年の頃、そのお子さんにたいする担任の申し送りは 「身なりが汚い、生活態度もあまりよくない」
3.4年の頃「お母さんが病気がちになり、家庭的にめぐまれていない。勉強もおくれがち・・」
「お母さんが亡くなり、お父さんがお酒にひたって、生活もおぼつかない・・」そんな状況だったそうです。
しかしあるひとつの申し送り書にこう書いてあったそうです。
*** 「誠実で素直なところがある子です。明るく根性のある子です。」 ****
ひとりの先生がその一文を読んで、そのお子さんに声かけをしたそうです。
「先生が学校で仕事をしているときに先生の脇で一緒に勉強をしてもいいよ」と。
それからその子は、自分でお勉強道具をもって先生の脇でお勉強をはじめたそうです。
・ ・・・・・高校大学と数年がたち
「先生ありがとう。僕は医者になりました」とその先生に感謝の手紙が届けられたそうです。
人生の目標や素敵な影響を与えてくれる大人との出会い
ひとりの心を寄り添える人ができる喜び
尊敬や敬愛という出会いが自分に与える力の素晴らしさ などに感動してしまいました。
366名の卒業生が全員思い通りの進路就職が決まっているのかどうかわかりません。
社会人一年生としての勉強がはじまりますね。
先輩であり、同僚であり、経営者であり、これからたくさんの人に出会うでしょう。たった一人の素晴らしい「人」に出会えることを願います。(恋愛ではなく・・です)
それがきっと「頑張れる元」になると思います。
被災を乗り越え、絆の言葉のごとく、様々な体験をされたみなさん。
今のすべてに感謝して。
ここまで育ててくれたご両親に感謝して
「ありがとう」の気持ちをもち続け、素敵な社会人として生きていってほしいと思います。
「いわき明星大学の卒業生」として
いつか自分が誰かの「その人」になってほしいと願います。
お父様お母様
「本当におめでとうございます。そしてご苦労さまでした。」