週明けからテレビも雑誌も「東日本大震災から1年をむかえる内容が」報道されています。
3月11日 2時46分
あれからもうすぐ一年、地震に直面した私たちは、
「あれから1年かあ・・?もう一年?あっという間だったね。」と言葉を交わします。
震災により、一部損壊・半壊・大規模半壊・全壊と建物の被害をうけた家々は、市からの査定で被害状況を区分けされています。市や県からの補助(支援金)により、家の補修や改築、取り壊しがすすめられている状況もあります。
いわき駅前から私の住む家まで、この数ヶ月でたくさんの家が取り壊されました。
「ここは、前どんな建物があったのか?」と思うほど随分様子が変わりました。
駅周辺や6号線沿線では、民家を取り壊した跡が空き地や駐車場となって景色が変わっています。
補修や改築をする家では、まだまだ手付かずのまま残っている家も多いです。大工さん、左官屋さんなど建築業の方々が大忙しで手が回らないのです。 地震や津波だけではなく、いわきは原発からの避難により、警戒区域から避難してきた方々が、いわきに流入してきています。賃貸のアパートやマンション・一軒家、仮設住宅にたくさんです。県外に出ていた方々も、いわきにもどってきているので、まだ仮設が足りないというお話も。仮設の建築がまた始まり、建築関係の方は、そちらに人員をとられてしまっているとか聞いています。
ちなみに我家は、避難先から戻った後からの補修工事7月から始まりましたが、いままだこの状態。工事途中で大工さんが他に行ったままもどりません(^^;)11日までに完全改築を全て終わらせたかったけれど・・まだまだ先は長そうです。

朝車で自宅から大学まで通勤する間の住宅街は、新興住宅街で築年数が新しい素敵な家が多いからでしょか。外からみると、ほとんど被害がないように見えます。地盤や地質の環境もあるのでしょうが、同じ地域でもその被害の度合いは、かなり落差があります。
地震から1年(=12か月) しかしその後原発事故により1ヶ月~2ケ月は、地元を離れ避難生活を送っていた人も多く、まだ戻ってきていない人もおります。自宅に戻っても、被災処理やその対応がまだまだすすまない状況でいる人も多く、再起できた人もまだまだ少ないと思います。
先日、薄磯・豊間の海岸線を車で走ってきました。海岸線の道路は、工事中で、震災で、かなりぐちゃぐちゃになった道路が舗装されてきていました。でも道路の両サイドの景色は、津波にあったそのときのままです。震災直後に訪れたとき、子供はその光景に泣き出し、私も体が震えるほどの恐ろしさを感じましたが、あれからときがたっても、この道を走りながら、またとても恐い気持ちになり、あの時の光景が頭によみがえり、まだ当分この道を通る勇気がない。と実感しました。
3月11日いろいろな番組が放映されるでしょう。本当に、震災体験をした被災者たちにとって、あの時の衝撃、そのときの恐怖を呼び起こさせてしまうのではないか。
つらい思い出をよみがえらせてしまうのではないかと思うと心配で、とてもつらいです。
天気がよくても、曇りのような気分。晴れ晴れとしない一年でした。
本当に、青い空の下で、日々の生活では、現実になんの憂いもなく、、また子供達に対して将来を危惧することない。こころから「本来の復興」を実感することが早くことを祈ります。